テレワークのシステム構築 AWS・VPN解説
テレワーク導入にあたり、企業によってはシステム構築がうまくいかないというケースもあるようです。テレワークのシステム構築には、専門的な知識が必要となります。
こちらでは、テレワークのシステム構築に欠かせないAWSやVPNの基本情報について解説します。また、システム構築を外注する際の業者の選び方などについてもまとめました。
【テレワークのシステム構築】AWSは向いている?
テレワークのシステム構築に欠かせないのがAWSやAzureです。しかし、両者の違いがわからない人も多いでしょう。
こちらでは、もっともメジャーなAWSとはどのようなものか、AWSとAzureのメリットの違いは何か、などをご紹介いたします。
どのようなクラウドサービス?
そもそもAWSとはどのようなものなのか、わかりやすく説明します。
AWSの概要
AWSは「Amazon Web Services」を略したものです。Amazonが提供しているクラウドサービスのことを指します。
AWSは、一般の人や企業に向けて広くサービスを提供するパブリッククラウドに分類されている、もっともポピュラーなクラウドサービスです。もともとAWSは、Amazonが自社商品を管理するために構築したものを、一般向けに公開したサービスです。徐々にサービスを増やし、現在では120を超えています。
AWSが人気となった理由
AWSがヒットした大きな理由は、利便性の高さです。クラウドサービスであるAWSは、専用の機器を購入する必要がありません。仮想環境により、PCのブラウザからAWSにアクセスするだけでサーバーなどを利用できます。
また、必要に応じてサーバーなどを簡単に増やすことができたり、ソフトウェアなどのコンピューティングリソースをスピーディに利用できたりする点も魅力です。
AWSでできることとは
AWSは様々なサービスを展開しています。
AWSでできる代表的なものを、以下の表にまとめました。
できること | サービス名称 | 内容 |
---|---|---|
サーバー環境の構築 | EC2など | 仮想サーバーを作成し、WEBサイトなどの運用が可能 |
データの保存 | S3など | セキュリティの高さやデータ転送の速さなどを活かして、大量のデータを保存することが可能 |
ビッグデータの分析 | EMR Athenaなど |
S3などを使用し、EMRやAthenaなどで機械学習によるビッグデータの分析が可能 |
Amazon保有のAIを利用 | Personalizeなど | Amazon保有のAIを利用した機械学習サービスを受けることが可能 |
このように、AWSのサービスは種類が豊富で、安全性・利便性も高いです。常に時代を先取りしたサービスを提供しており、ビジネスの効率化に役立ちます。
ミコ-ラボではAWSを利用したテレワークシステムの導入を支援しています。丁寧な説明や真摯な対応を心がけ、よりスピーディで快適なテレワークの実現を応援しています。
テレワークの導入をお考えの方は、ぜひミコ-ラボにシステム構築についてご相談ください。
クラウドサービス比較
クラウドサービスにおいてAWSと並んで有名なのがMicrosoft社が展開するAzureです。
こちらでは、AWSとAzureのメリットを比較します。
AWSのメリット
AWSのメリットには下記のようなものが挙げられます。
- 実績がある
- 使いたいサービスだけを利用できる
- 利用できる国が多い
- 災害時に強い
- 操作が簡単
AWSはすでに10年以上の実績があり、安定した稼働に定評があります。
クラウドサービス導入の際、「稼働が不安定になるのでは」と心配する人は少なくありません。その点、AWSはCIA(アメリカ中央情報局)でも利用されているサービスで、十分な実績もあります。また、AWSは1ライセンスから利用可能です。利用しないサービスの維持コストも発生しないため、システム構築にかかる費用を抑えることができます。自動でサーバーリソースを増やす柔軟な仕組みも魅力です。
さらに、190ヵ国で利用できるAWSは、グローバルな利用を検討している企業に選ばれています。DR構成を考慮したクラウド構成もできるため、地震や豪雨などの自然災害時に早期の操作復旧が期待できます。実際にAWSを利用している人からは、操作面において「Azureよりもわかりやすく、使いやすい」という声もあります。
Azureのメリット
Azureのメリットは、以下のとおりです。
- Microsoft社の製品と相性がよい
- 特定の業種に強い
- 価格が低い
Windowsを利用している場合は、認証などがAzureと連携しているため使いやすく感じるでしょう。
Azureは金融業界や航空業界、政府機関などの特定の業種に強いというメリットがあります。その理由としては、Azureが高度なセキュリティを実現していることやサービス利用までの時間が短いことなどが挙げられます。とくに情報保護に努める企業などから支持されています。実際にAzureを利用している人からは、AzureのほうがAWSよりも価格が低いという声もあります。
機能性やサービスの比較
AWSとAzureの代表的なSaaSを下記の表で比較しました。
名称 | 内容 | |
---|---|---|
AWS | Elastic Transcoder | 動画をモバイル向けに簡単に変換できる |
IoT Greengrass | クラウド型のコンタクトセンターのこと | |
Connect | メッセージング、データキャッシュ、同期などをエッジデバイスで実行できる | |
Azure | Power BI | データ処理やレポート分析、アップロード機能のこと |
Azure IoT Hub | 大量のデータを受け取る入り口として使用できる |
ミコ-ラボでは、AWSを採用したテレワークシステムの構築を手がけています。大手企業より安価で、お客様のご要望に合ったシステム構築が可能です。
AWSクラウドとしてシステムを東京リージョンと大阪リージョンの2つに用意しておくことで、災害が発生した場合に待機系リージョンのシステムに切り替え、業務システムの稼働を止めない災害に強い構成とすることができます。テレワークのご相談は、ぜひミコ-ラボにお任せください。
【テレワークのシステム構築】VPNのメリットは?
テレワークのシステム構築にはVPNが必要不可欠です。
ここからは、VPNの機能や用途、メリットについて説明します。
VPNの必要性がわかり、VPNを採用したテレワークの導入が必要であることを理解していただけるでしょう。また、システム構築を行う業者の選び方と新しいテレワークシステムを支える新しい技術要素についても解説します。
用途とメリット
VPNは、Virtual Private Networkの略で、仮想プライベートネットワークのことを意味します。
こちらでは、VPNの用途とメリットについてご紹介いたします。
VPNの機能
VPNはインターネット上に仮想の専用回線を設けることができ、使用できるのは特定の人のみとなります。そのため、フリーWi-Fiなどを利用した際にリスクとなる情報の盗聴やデータの改ざんなどを避けることができます。
VPNは下記のような手段でリスクを回避しています。
- 全データを暗号化する
万が一データを盗まれても解読できない - IPアドレスを隠す
現在地が判明できるIPアドレスを隠す - サイバー攻撃をブロックする
悪質サイトや広告、トラッカーをブロックする
VPNの用途
VPNの機能を活かす使い方には下記の2つがあります。
- 1拠点間での接続や情報の共有
- 2リモート接続
共通のLANを使用してVPNに接続すると、離れた拠点からでも共通のファイルにアクセスできます。データのやり取りがスムーズになり、作業も効率的になるでしょう。また、VPNを利用すれば自宅や外出先からでも社内ファイルへのアクセスが可能になります。
VPNのメリット
VPNのメリットには下記の5つが挙げられます。
メリット | 内容 |
---|---|
高い安全性 | 外部からの侵入のリスクが低い |
遠隔でも利用可能 | アクセスに一般的なインターネット回線を使用できるので、どこからでもVPNを利用できます。 |
モバイルデバイスでも利用可能 | タブレットやスマートフォンから利用でき、安全性も確保される |
複数の拠点に対応 | 専用線とは違い、ルーターを設置すれば3拠点以上でも使用可能 |
コストの削減 | 専用線よりコストがかからない |
一般的にはルーターなどエンドポイントに機器を設置すると思いますが、ミコ-ラボではエンドポイントに機器は追加せずにVPNを構築できます。
SoftetherVPNサーバーを利用したテレワークのシステム構築を推奨しており、利便性・安全性がともに高く、お客様に安心してご利用いただけます。セキュリティを重視したテレワークを必要としている場合は、ぜひ実績豊富なミコ-ラボにご連絡ください。
業者の選び方と新しい技術要素
テレワークのシステム構築を依頼する場合の業者の選び方と新しいテレワークシステムを支える新しい技術要素をご紹介いたします。
システム構築を行う業者の選び方
システム構築の業者を選ぶポイントは下記の3つです。
- 1解決するべき課題に対して、どのようにシステム化するか適切な提案ができるか
- 2同業種のシステム構築の実績があるか
- 3会社の規模が大きすぎず、担当者が親身になってくれるか
まず1つ目は、解決したい課題に対して、複数のビジョンの中から全体を俯瞰した視点から、適切な解決手段を提案できるだけの技術的な裏付けを持っているかということです。
システム構築における実績が技術的に狭いフィールドに閉じていて、あるスキームを使えばシステム構築できるが、それ以外では実績がなく、見積もりもできない場合があります。また、積極的な提案もできないためにユーザの要望のままに要件を定義してしまって、処理的に無理がある安定的な運用ができないシステムが出来上がってしまったという話はシステム業界ではよくある話です。
次に、同業種の実績があるかということです。同業種のシステム構築実績が豊富であれば、様々なノウハウを持ち合わせているので、期待以上のシステム構築を実現してくれるでしょう。「こんな機能があったら便利ですよ」「ほかの企業ではこんな機能を活用していますよ」など、具体的なアドバイスを受けることができます。
3つ目は、業者の規模が大きすぎず、親しみを持てる担当者がいることです。大手企業は担当者が変わったり、トラブルがあったときに対応が遅れたりという面が心配されます。規模が小さい業者でも、担当者としっかり打ち合わせができ、信頼関係を築ける相手であればスムーズなシステム構築につながります。また、会社の業績が安定しているかどうかもチェックしましょう。
新しいテレワークシステムを支える新しい技術要素とは?
実はコロナになる少し前に、コロナ後の世界に必要になる技術要素が世の中に生まれてきていたのです。それはクラウドネイティブな技術を採用し、リソースを必要なときに、必要な量だけ用意できるプラットフォーム的な側面と、その中で必要となってくるコミュニケーション機能を柔軟に用意できるアプリケーション的な側面と、その企業の情報資源をプライベートな環境として、認証・認可を盾として、アクセス制御をシステムに組み込んだ堅牢なセキュリティ的な側面です。
- 1プラットフォーム的な側面
- 2アプリケーション的な側面
- 3セキュリティ的な側面
- プラットフォーム的な側面
クラウドネイティブな環境でリソースを用意することで、このところのIT技術の方向性が目指していた自動化・自律化した環境資源の用意といったことが実現できます。変更があるごとにリソースを変更して再生成するのではなく、差分イメージだけ既存イメージに追加することで、開発ポイントの好きなフェーズに戻ることができます。
また、稼働システムが必要なくなれば破棄。再度必要になったときには、システムを簡単にイメージから再稼働させることができます。(再利用可能な環境)AWSクラウドを根幹の技術要素とすることで、このプラットフォーム的な側面をクリアできます。
- アプリケーション的な側面
そのプラットフォームの上位層にOSSを採用したコミュニケーションツールを採用することで、メールシステムやチャット、また最近のこのようなシステム構築では重要な要素となってきたWeb会議機能を使ったコミュニケーション環境を用意できます。
これらは今までプログラム基盤を育ててきた先駆者から受け継いだIT資源、とくにLinuxなどのコミュニティに支えられた素晴らしいフリーウエアがその役割を引き受けてくれます。
- セキュリティ的な側面
また、今年になっていよいよセキュリティリスクが高まってきているのを肌で感じます。システムに届く攻撃の頻度、そしてその結果で起こる甚大な被害、対ユーザに対して払わなくてはならなくなる責任の重さが、大企業はもちろん、中小企業にもその認識が必要になってきています。セキュリティ事故に対する司法のジャッジの中にも、システムを作り込む業者の側には当然責任がありますが、システム作成を依頼する側にも社会的な責任があり、仕様をはっきり決めておく必要があるとしています。
つまり、実現したい要件の提示だけではなく、掛ける費用を踏まえたうえでのセキュリティ仕様を見積もりに反映しておくのが望ましいです。最近ではWebアプリケーションが本来的に持っている脆弱性に対策しておくために、脆弱性診断を行う企業も増えていますが、AWSのサービスの中には、手間のかかる調整・前準備を必要とせず、AWSのセキュリティサービスとして、脆弱性診断をすぐに行う機能が用意されています。
また、システムの規模が大きくなったときには、AWSが用意する24時間365日の専門サポート(DRTサポート)やAWSのMarketplaceにWebアプリケーションのための、サードパーティが用意したWAFサービスが用意されているので、1つグレードの高いセキュリティサービスに品質アップすることもできます。
テレワークのシステム構築ならAWS・VPNを採用する実績豊富な会社に依頼!
テレワークのシステムにAWSやVPNが欠かせないことがおわかりいただけたと思います。また、業者の選び方についてのポイントもご紹介いたしました。テレワークのシステム構築は、AWS・VPNを採用する実績豊富な会社に依頼するのがおすすめです。
テレワーク導入を検討の際は、数社を比較したうえで、自社にとって最適な業者に相談しましょう。
テレワーク導入の際に検討したいセキュリティ対策・監視システムに関するお役立ちコラム
テレワークの導入をお考えならミコ-ラボまで!システム構築についてご相談ください
サイト名 | ミコ-ラボ |
---|---|
代表者 | 御子柴 博之 ミコ(幼稚園から現在のジジイにいたるまで、ずっとこの愛称で呼ばれています。うちの父親も息子もこの愛称!!) |
住所 | 〒337-0053 埼玉県さいたま市見沼区大和田町1丁目657−21 |
TEL | 090-7846-6971 |
URL | http://35.78.52.203/ |