ラズパイで、ownCloud のフォークシステム NextCloudPi を動かした(テレワークで使える)

テレワークシステムの構築の時に、データをどこに置くかは、大きな課題となると思います。さっと頭に浮かぶのは、DropBox、GoogleDrive、ownCloudなどのオンラインストレージ・サービスがあるかと思います。ですが、セキュリティ、昨今の情報漏洩などの問題を考えると「どこにデータがあるかわからないオンラインストレージってどうなのよ!」とすぐに上層部が言ってきそうな昨今です。

そこで、目についたのが、「NextCloud」です。現在、いろんな企業で有料オンラインストレージサービスとして、利用が進んでいる ownCloud の開発者 Frank Karlitscheck氏が機能全てをオープンソースで実施するために、Nextcloud を立ち上げました。

NextCloudは、オンプロミス環境で利用できるオンラインストレージシステムです。データの実体は手元にあって、その管理をブラウザベースのユーザインターフェイスで行うことができます。また、調べるとラズパイ上で動くディストリビューションが用意されていました。

さらに、NextCloud には、Web会議を実現できるTalkなる機能もあり、ラズパイ上でも少人数であれば、使用に耐えられるとの情報を入手。早速、試してみました。

https://ownyourbits.com/downloads/

上記URLから、ラズパイイメージをダウンロード:「NextCloudPi_RPi_03-28-20.tar.bz2」
普通のtarではなかったので、7Z(圧縮/解凍ソフト)で、imgファイルに解凍し、balenaEtcher  でMicroSDに焼きました。

そして、ラズパイにMicroSDをセットして、電源ON。立ち上がったら、ブラウザからhttps://nextcloudpi.local/ にアクセス。
(ラズパイホスト名を「nextcloudpi」にしておけば、mDNS名に対応ついているので、ラズパイと同一LANから接続できます)

※ mDNSは複雑なアップデート歴があるので、うまく動かないことが多いので、その時はIPアドレスでアクセスします

Chromeブラウザでは、httpsに対応していないので、「安全ではありませんよ!」とおせっかいが入りますが、「詳細設定」から「アクセスする(安全ではありません)」をクリックすれば、以下の管理画面が現れます。

上部:OS上のncpユーザで、パスワードが割り振られますが、「nc-passwd」で変更可能。
下部:Nextcloud管理ユーザ ncp でパスワードが割り振られますが、ユーザ設定画面で変更可能。

「Activate」をクリックして、入れます。

そのあとは、他のディストリビューションのNextCloudの画面と同じ画面だったので、管理ユーザで、利用する一般ユーザを登録して、フォルダを作って、ファイルをアップロードして、ダウンロードして、簡単に利用できました。

まとめ

今回は、ラズパイ用の専用デストリビューションである「NextCloudPi」を構築してみました。

NextCloudネタでは、次の投稿もあります。

今回の「NextCloudPi」では専用デストリビューションなので、基本的にはNextCloudのオンラインストレージとしての利用がメインになりますが、専用デストリビューションではなく、ラズパイOSに対して、NextCloudの tar媒体 をダウンロード&インストールしてNextCloud環境を構築する手順を載せています。
手順が面倒くさいところがありますが、NextCloudのオンラインストレンジ機能だけではなくて、ラズパイOSの機能が使えます。

  • オンライン・ストレージとしての操作の仕方(別ページで紹介)


    NextCloudインストール後のラズパイで、管理者ユーザとして一般ユーザを登録し、一般ユーザで自分のフォルダを作って、ファイルをアップロードするような、オンラインストレージの一般的な使い方を説明しています。
    ストーリーとしてはラズパイにインストールしたNextCloudで話を展開していますが、環境によって、NextCloudをインストールする部分は手順が違ってきますが、インストール後のアプリケーションとしての操作性は、どれも同じですので、ここでの説明は、どの環境でも同じ操作になります。

さらにもうひとつ

AWS上のUbuntuサーバにNextCloudを構築し、TalkによるWeb会議に成功しました。
SoftEtherVPN網内での閉域通信とインターネットを介した通常のWeb会議と両方試せました。(自宅、実家、オフィス間で通話)

数あるLinuxデストリビューションの中でも、UbuntuはSNAP管理パッケージシステムが使えるので、他のシステムに比べて、依存関係などに引っかかることなく、割と簡単に構築できるところがあり、他デストリビューションではまっていた、「SSLのリダイレクト処理」をクリアすることができ、動かすことができました。

テレワークを構築するために、データのありかが気になるのであれば、オンプロミスのラズパイに必要なデータだけあげて、SoftEtherVPNのVPNセグメント内に置けば、想定外の外部アクセスを心配することもなく、データも楽ちんに管理できます。

また、WebサーバでHTTPS通信をできるようにセットアップできれば、NextCloudのプラグインのTalkなるツールで、Web会議も運用可能です。
(Talkは、HTTPS通信ではなくては利用できない)

また、ラズパイネタはこちらにあります!!