AWSセキュリティ前準備:AWS CloudTrail を有効にする
AWS CloudTrail は、AWSの監査サービスです。
AWS CloudTrail とは、AWSマネジメントコンソール、AWSのSDKやコマンドラインツール、その他のAWSのサービスを使用して実行されるアクションなど、「いつ」、「だれが」、「何を」したのかを確認できます。
CloudTrailでは、管理イベント、データイベント、インサイトイベントの 3 種類のイベントを記録します。
デフォルトでは管理イベントをログに記録しますが、データイベントやインサイトイベントは記録しません。
管理イベントはAWS アカウントの管理オペレーションについての情報で、以下があります。
①セキュリティグループの設定
②デバイスの登録
③データをルーティングするルールの設定
④ログ記録の設定
データイベントでは、リソースオペレーションについての情報で、以下があります。
①AmazonS3オブジェクトレベルの API アクティビティ
②AWS Lambda 関数の実行アクティビティ など
インサイトイベントはAWSアカウント内の異常なアクティビティについての情報です。
AWS CloudTrail の利点は?
コンプライアンスの観点からは、社内ポリシーおよび規制基準への準拠が可能となり、不正な行動に対する抑止力になります。
ユーザーアクティビティ履歴により、データ漏洩の検出ができます。
統合的なAWSセキュリティ分析スキームに、証跡を提供することができます。
操作履歴をチェックすることで、トラブルシューティング時に迅速な対応が必要です。
AWS CloudTrail の料金は?
管理イベント
各リージョン内の管理イベントの最初のコピーは、無料で配信されます。
それ以降の管理イベントのコピーは、イベント 10 万件あたり 2.00USD が課金されます。
データイベント
データイベントは指定した Lambda 関数と S3 バケットについてのみ記録され、イベント 10 万件あたり 0.10USD が課金されます。
AWS CloudTrail を有効にします
デフォルトの状態で
「証跡の作成」をクリック | |
CloudTrailのロギングが開始された |
ダッシュボード
イベント履歴
イベント履歴を、CSV、JSONフォーマットで ダウンロードできます |
Insights |
証跡情報
ふたたび証跡情報 証跡情報は、S3に保存されるため、保存期間はS3の設定に依存。90日を超えて保存したい場合は、証跡情報の設定が必要。